長編小説番外編集
「遊羽!」
そう言って公園な現れた南糸。
「南糸……遅いわよ」
「え、まだ約束の10分前だけど!?」
「遅いったら遅いのよバカ」
南糸はちゃんと10分も前に来てくれたのに、カワイくないあたし。
あたしのほうが待ちきれてないくせに。
ふと、頭にかかる重み。
「……うん、ごめんね」
頭にのる、南糸の手のぬくもり。
……うぅ……幸せ……。
「あれ?遊羽ちゃんなんか――」
「それよりちょっと座りましょ」
プレゼントを早く渡したい。
南糸の反応をみたいの。
喜んでくれるかしら……。