長編小説番外編集


「紅音!!」


嫌な予感がして、すぐに紅音の部屋に飛び込んだ。


「え!?なに城那ちゃんいきなり部屋に入ってきて……」

「今日……だけじゃない可能性もあるけど、変な人に話しかけられたり、いきなり友達になろうとか言われたりしなかった!?」

「え?別に……」


紅音の視線が宙を数回往復して……止まった。


「あぁ、別におかしなことじゃないんだけど」

「え?なにかあった?」

「塾で隣になった子と仲良くなってアドレス交換はしたけど」


塾……?

となるときっとあのタイプではない気が……いや違う!!

紅音自体があの不良系タイプ寄りじゃない!!


仲良くなったってことは……可能性アリ?


「でもそれは一週間前の話だけど」
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