長編小説番外編集
ダメだ……私の中の常識から完全にはずれてる……。
「でさ、話戻すけど。城那はどう思う?」
……?
どこまで話戻ったの?
「城那はさ、またあの5人と関わりたいって思う?」
「また……?」
「今度は昴込みでになるけど、うまくいけばまた信頼されるかもよ?」
誤解を解くだけじゃなくて……信頼される?
敬語が外れて、またみんなとTEARに入り浸って、笑いあって……きっとまた、漆に恋をする。
またっていうよりも……今も、まだ忘れられない。
別れが突然で、納得出来なかったからなのもあるかもしれない。
忘れたくても、すぐに日常のいろんな事が漆に、みんなに、結びついてしまう。
「城那」
「……たい」
「え?」
私はひとつ、深呼吸をしてから言った。
「また、一緒にいたい」