長編小説番外編集
恋-レン-
その日、私は初めて昴ちゃんと会った。
「あ、えっと、城那です。昴ちゃん……だよね?」
「……はい、昴でしゅ……」
……しゅ……?
緊張してるのかな……?
可愛いなぁ……。
「あの、昴ちゃん!」
「は、はい!」
私は、ずっと彼女に言いたかった一言を言った。
「ありがとう、ね……」
その瞬間、顔を真っ赤にしてなんとも言えない顔をした昴ちゃん……。
一体、彼女に何が起きているんだろう?
「とりあえず、近くの喫茶店でも行って話さない?」
「は、はい!」
昴ちゃんはとっても可愛い子だった。
さすが、想がベタ惚れしてるほどの子ね。