長編小説番外編集
私を迎えたのは、頭を深く下げている五人組。
私は少しだけキョドッてしまった。
私の後ろにいる昴ちゃんもちょっぴりパニックみたい。
ということは、この行動は五人の意思……?
「な、なにっ……?」
「城那ちゃん、本当にごめん」
辰……。
「悪かった、全く気付いてなかった」
陽紀……。
「本当に……」
「ごめん……」
想、蛍都……。
そして……。
「……城那さん」
漆……。
彼は、頭を上げて言った。
「お帰りなさい」
その、優しい王子スマイルで。