長編小説番外編集
「蛍都、昴と兎さんが帰ってきたら即終了だからな!」
「なにを!?昴姉さんには悪役してもらわなきゃなんねんだよ!」
「悪役なら町娘Dが適任じゃないかな」
「あ?」
「……あれ?蛍都、残念なパン屋さんと握手してる人じゃなかったっけ?」
「オイ色々と間違いすぎておかしな事になってるぞバカ!」
「蛍都が悪なら、他に悪はもういらないんじゃない?」
「黙れ辰……じゃなくて町娘B!俺は悪であって正義なんだ!」
「どういうこと?」
「悪の使者としてこの世に産まれてきたヴァンパイアケート。だが彼はヴァンパイアだというのに血が怖いんだ!そして正義に目覚めた!」
「何で血が怖くて正義に目覚めんだよ?」
「それは血を見る度に助けなくちゃいけない衝動に駆られてきたからだ!」
「お前さっきこの世界をヴァンパイアにするっつったよな?つまり血吸う事になるし、世界征服企んでんじゃねーか」
「いや、そこは……ほら、うん、蛍都2号だよ。双子で声が似てる、蛍都1号の敵だ」
「敵いんじゃねーか!!」
「結局話が戻ったね。大体2人が買い物から帰ってくるまでの1時間やそこらでそんなに細かく設定作らなくてもいいんじゃない?」
「いや、その1時間やそこらでそんな設定考えられた俺ってスゴくね?向いてね?」
「お笑いの才能ならあるかもね。想と蛍都でペア組めるよ」