長編小説番外編集


「ちげーよ!話!」

「町娘多すぎ」

「オイ町娘C、今日初の言葉が『町娘多すぎ』ってどーいう事だ!?」

「あ、蛍都1号、そろそろ帰ってくる時間だよ」

「結局登場しかしてねーよ!!」

ガチャ

「ただいー……何で蛍都机の上乗ってんの?」

「す、昴姉!」

「おかえり昴~」

「ただいま想とユカイな仲間たち」

「よし!昴姉は戦士だ!」

「は?」

「あれ、昴ちゃん、姉さんは?」

「買い忘れに気付いて戻ってっちゃったから、先に帰って来た」

「兎さんは……1号がよく行く喫茶店の店員さん!」

「今と変わらねぇし」

「……何の話?」

「す、昴は気にしなくていい事だから!」

「蛍都がいきなりごっこ遊びしようって言い出してね、みんな町娘にされてたんだ」

「全員男なのに?」

「そうだね。そういう所がバカで悪で正義なパン屋さんと握手してるようなヴァンパイアらしいよね」

「……辰、想と蛍都のバカが移っちゃったの?」

細かい所は5人のヒミツ。

5人だけのおかしな思い出がまた増えた、ある日の午後だった。


おあそび/完
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