長編小説番外編集
着いた先は、公園。
普通の、公園。
……え、公園?
「少し時間がありますし、散歩でもしませんか?」
――!!??
「え、こ、公園、で……?」
「ここの公園、少々特殊なんですよ」
特殊……?
「付いて来てください」
そして付いて行ってみると、園内の小さな山に登り、木に囲まれた静かな空間に着いた。
山の窪みの中央には、岩がある。
「静か……」
人が異様に少な……っていうか、あたしたちしかいない……。
ここだけ異世界みたい……。
さっきまで親子や犬の散歩をしてる人たちがたくさんいたのに……。
「奈美、中央に行ってください」