桜の木の下で〜君と思い出の場所
私は、宗一郎さんの腕に絡みつく。
「久しぶりね、こうして歩くのは…」
真っ青な大空が、私達を見下ろしている。
「そうだね…」
一歩ずつ、同じ歩幅で進んでいく。
時折、私が遅くなると宗一郎さんは、ゆっくりと歩いてくれた。
「大丈夫かい?」
心配そうに、見つめる瞳は、澄んでいて綺麗で吸い込まれそうなくらい。
宗一郎さんは、ある場所に足を止めた。
「此処だよ、僕が行きたかったのは」
昔、まだ宗一郎さんと結婚する前に、よく通った喫茶店…。
「まだあったのね…」
「あぁ…」
《カランカラン…》
私達は、窓側の席へ進むと、そこへ椅子に腰掛ける。
「何だか、若い頃に戻った気分ね」
喫茶店の中は、多少変わっている所もあったが、此処にまだあると言うことだけで、私は胸がいっぱいになった。
私達は、それぞれに好きな物を注文し、静かに流れる場の空気を堪能した。
帰り道では、桜の木のある思い出の場所へと向かって行った。
「久しぶりね、こうして歩くのは…」
真っ青な大空が、私達を見下ろしている。
「そうだね…」
一歩ずつ、同じ歩幅で進んでいく。
時折、私が遅くなると宗一郎さんは、ゆっくりと歩いてくれた。
「大丈夫かい?」
心配そうに、見つめる瞳は、澄んでいて綺麗で吸い込まれそうなくらい。
宗一郎さんは、ある場所に足を止めた。
「此処だよ、僕が行きたかったのは」
昔、まだ宗一郎さんと結婚する前に、よく通った喫茶店…。
「まだあったのね…」
「あぁ…」
《カランカラン…》
私達は、窓側の席へ進むと、そこへ椅子に腰掛ける。
「何だか、若い頃に戻った気分ね」
喫茶店の中は、多少変わっている所もあったが、此処にまだあると言うことだけで、私は胸がいっぱいになった。
私達は、それぞれに好きな物を注文し、静かに流れる場の空気を堪能した。
帰り道では、桜の木のある思い出の場所へと向かって行った。