B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形

ルカと諦めた駅のほうじゃなく、どうやら地下鉄のほうだ

「こっちの駅だったのね。
 アタシの実家と同じ……」

まだ薄暗い日曜の早朝で、人もほとんどいない

この時間ならルカは平気そうだ

「俺は、あんまり気が進まないよ……」

電車に乗ると、俺は不安に襲われた

ルカも少し苦しそうにしている

もっとも、電車に乗ってるせいか、この小さい旅の結末を思ってるのかわからなかったが

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