B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形

駅を出ると俺は諦めたように、自分の感覚にまかせて先へ進んだ

俺とルカはしばらく黙りこくっていた

「ここは……」

俺がその前に止まったのは、やや大きめな病院だった

「俺は……。
 もうこれ以上、行きたくない」

コトバを搾り出すのがやっとなくらい苦しくなってきていた

「アタシも……」

俺の不安が伝わってるように、ルカも俯いてる

「分かった。
 ここはオレが行ってみるよ」

ブルーは、病院の中へ入って行った
< 16 / 57 >

この作品をシェア

pagetop