B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形

受付をスルーして、何階もある病室をくまなく見て歩く

そしてその病室が近づいた時、俺は自分が何モノか、分かったような気がした

「ここだ……」

ブルーが静かに言う

「ここだけ、人のオーラが消えてる……」

まだ早朝の病室は寝静まっている

ルカは、病室の名札を見上げて、つぶやいた

「レー……ジ……?」

――やめてくれ!

俺は絶望のあまり叫びたかったが、そのままついて来てることをルカに知られたくなかった
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