B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形
帰りはお互いあまり口をきかなかった
「レイ、いる?」
俺はルカがどう思ってるか怖くて、なにも言えない
「いるよ」
かわりにブルーが答える
ブルーは気配でわかるらしい
「アタシは中学のときのことなんて、
あんまり憶えてないから。
そんなの気にしてるなんてバカな亡霊……」
ルカがつぶやくように言った
「でもその想いでルカがいるとこまで来たんだからね。
そんなことってあるんだな」
ブルーはルカに笑いかけた
ルカはブルーをちらっと長い髪の間から見ただけで、それっきり黙っていた