B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形
後編(ルカSide)ワタシの開く扉
そう、その日が来ることはわかってたんだ
だけどワタシは気づかないフリをしてた
自分に対しても……
いつもの深夜のコンビニ前
この時間ならほとんどヒトに会わないで済む
――それに、会いたいヒトには会える……
「コンバンワ、ルカ」
ブルーが笑いをこらえたように澄まして言う
「……ンバンわ……」
ワタシはまだブルーの顔をまともに見れず、ちらっと見てからうつむいて、前髪でブルーの視線から隠れる
ホントはそのブルーの髪が、ブルーの瞳と、ツクリモノのようにキレイな輪郭に少しかかってるのを、じっと見てたくなる
だけど、その顔目当てに声をかけてくる女の子たちとワタシは違うんだ、って気持ちと、
まだブルーには言ってない、ワタシの気持ちがバレそうなのと、その両方でブルーをちゃんと見れない