B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形
その誘うような優しい声に、ワタシはのそのそとはって行った
そして、ドアにもたれるように手をあてる
レイなしでこの扉を開けるのは、まだ難しい……
「行こう」
ドアの向こうのブルーの声がした
それはセカすでも怒るでも、まして軽い感じもなく、ただまっすぐにワタシの気持ちに入ってくる
(カチャ)
超えられない境界線のように感じていた扉だけど、その瞬間、ためらいなく開くことができた