5月10日


牛達はひとの為に養われひとに喰われる。


それが家畜として生きる命の幸せだと、いつか幼くして死んだ子牛を前にして親父が幼い俺に言った。



エゴだと言われれば、それは勿論エゴなのだ。



だから食べる時は手を合わせて感謝して、残さず食べる。


食べ物は命だ。


粗末にしてはならない。


きれいごとを言うつもりは一つもない。


ただ思うのは、畜産とは、命と正面から向き合う仕事だということ。



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