帽子屋さん。

リン…

入り口の鈴が鳴る。

「いらっしゃいませ」

可愛らしい2人のそっくりな少年が、手をつないで入ってくる。

『お兄さん、店員さん?』

「そうですよ」

『『僕たち、この帽子を買います』』

2人が指差す先には、真赤な薔薇が付いた、真白な帽子があった。

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