帽子屋さん。



2人の少年が深く頭をさげる。

『お母さんの大切なバラ…』

『僕が枯らしちゃったの…』

『葵っ!…お母さん、違うの、僕がね…っ』

蒼と云う名の少年が、涙をこぼしながら言う。

『もう、いいの』

人差し指で優しく涙をすくうと、彼らの頭を撫でる。

『おうちに帰りましょう?』

溢れんばかりの笑顔で言う。

『『うん…っ!』』



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