パニックロード
中学
中学に転校しどこにでもいる中学生になっていた。恋愛とゆうより恋もした。男のことも何人かと付き合った。友達と悪い事もいっぱいした。好奇心だらけで、タバコ、万引き、喧嘩。といっても見た目は普通の中学生好奇心の塊だったと思う。いわゆる調子に乗っていた。
勉強はまったくしない、テストが始まってもすぐに裏に向けて寝ていた。先生が大嫌いで、それが向こうにもわかるみたいでスカートが短いてだけでビンタされた。理科室にある人体模型の手を取っただけでビンタ、何してもビンタ。本当大嫌いだった。余計に反抗して自分を損させていた。結局高校どこも行くとこがなくなり中卒でいいや。と半分投げやりな時友達が家政科に行くのを聞き興味が湧いてきた。
行くのは簡単だけどお金が困った。入学金が高いし学費もかなりいる。それとなしに母に行きたいともらしていたので、その夜、めったに話など会話すらしなかった父が
「会社でお金借りれるようにしたから頑張ってみ」
と言ってくれた。生まれてはじめて心の底から「ありがとう」と言えた日だった。
家政科を合格した。制服も全部揃えて貰って四月が待ち遠しかった。
入学早々ヤンキーだらけで落ち着いた感じもなく、想像していた高校生活とは180度違い一週間目から辞めたい気持ちでたまらなかった。
父が頭を下げてお金を借りてくれた事が頭をよぎる。絶対やめられへん。ウチは裕福でもないし、給料から天引きされてる今に辞めるなんてゆえない。一晩考えて出た答えは「行こう」だった。
なんだかんだで女子高だったから楽しかった。弟は中学卒業後父と建設現場で働いた。朝から晩迄働いても一人分の給料はもらえなかったが、父と一緒で安心だったと思う。
高校三年の終わりに私も就職が決まり名古屋へ行く事になった一年だけ。その後は大阪勤務でとゆうことで。
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