イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
「あーもー!!
しかもあいつ――!!」


ダンダンダン…っと机をこぶしで叩くあたしの耳に、


「席につけ。
HR始めるぞ」


あの低く鋭い声が聞こえてきて。


あー…もう…恥ずかしい…


その声に仕方なく、こそこそっと顔を上げると、


「1年A組担任の北條悠真だ。
よろしく」


今朝のあのスーツのイケメン様は、メガネをクイっと押し上げてクラス中を見渡し、あたしの存在に気づくと、


「はじめに言っておく。
先生と生徒の恋愛は禁止」


そう一喝してから、


「俺がカッコいいからって…
惚れるなよ?」


ニヤッと…
本当にニヤッと…口の端を歪めた。
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