イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
でも開けたドアの向こうには――


誰もいなくて…。


あたしは担任の机の上、置かれた数学の教科書の下にリングを置いて、教官室を後にした。


乙女チックと言われようとも。


あたしは恋愛がしたいんだもん。


ガッツリ甘い恋愛がしたいんだもん。


先生にからかわれたいわけじゃない。


先生にヤキモチを妬きたいわけじゃない。


なのに…


先生はいつも独り占めできなくて。


こんなことを考えてどんどん汚れて…卑屈になっていく自分も許せなくて。

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