イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
「くるみちゃんだってそう思うでしょ?」


「…っ」


「さっすがくるみちゃんの“運命の人”だよね~」


…って、みくちゃん。


みくちゃんもさりげなく…さりげな~くあたしをからかっちゃいませんか?


「う―…」


ジトっとした目で恨めしげにみくちゃんを見上げるあたしに、


「あ―…でも。
北條先生のこと“素敵”って思ってるの、1Aの生徒だけじゃなさそうだけどね」


首を傾げながらみくちゃんが指差す先には――


今日は入学式で1年生しかいないハズの廊下は生徒であふれんばかりの混雑で。


「くるみちゃん。
ここでも倍率、高そうだね?」


そう言ってみくちゃんはふわっと笑った。
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