イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
Lesson3
「あ―――っ!!
もう―――っ!!
こんなんであたし…。
素敵な恋なんて、出来るのかなぁっ―――!?」
入学式以来、一気に有名になってしまったわが身を呪いながら、なるべく目立たないように学校生活を送るあたしに、
「素敵な恋…ねぇ。
ん――…。
それは…どうかな?」
可愛く首を横に傾けながら、みくちゃんが可愛くないことを言う。
「ん―っ!!
もうっ!!
みくちゃんっ!!
人ごとだと思って――!!」
机をダンダンとこぶしでうちつけるあたしに、
「い―じゃん。
くるみちゃんには…ほら…。
“運命の人”…がいるじゃない?」
って…みくちゃん。
にやにや笑うの…やめてもらえますか?