イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
「いった―――っ!!」


雨の中、ズベシャ…っと見事に転んでしまった。


そういえばあたしって、2つのことを同時にできない不器用ちゃんだったんだ――!!


「うあーん。
痛いよぉ!!
ここどこぉ?
みくちゃーん。
北條せんせーっ!!」


わんわん叫びながら、ふとあることに気がつく。


「ん?
電話すれば…よくない?
迷子になっちゃった♪って可愛くさ♪
そしたらきっと、北條先生が心配して駆けつけてくれる…っと。
よし、完璧っ♪」


雨の中道に転がりながら、ガッツポーズをしてにまにまっと笑ったあたしの手の中には―――
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