心も体も今すぐ壊して
目の前には先生と女の人がいる。
楽しそうに腕を組んで歩いてる。
女の人は清純そうな感じで
髪を染めていなくナチュラルメイクで綺麗な人。
あれが……彼女?
「お前…何してる?一人でブラつくな」
先生は私に気付き声をかけてくる。
相変わらず教師の顔をしてる。
「悠也?知り合い?」
「ああ。教え子だ」
「そうなんだ。初めまして」
ニコッと優しそうな笑顔で微笑む彼女。
先生…教え子…?
うん…確かに…そうだよね。
…教えてもらっているのは
勉強だけじゃないけどね…。
私は家に帰りますと言った後
その場を離れて、亮に電話した。
今からホテルへ行く約束の為に。
どうせ先生、朝帰りだよね。
じゃあ、帰ってなくても問題ないよね。
私も帰らない…。