心も体も今すぐ壊して


二日休んだのち、芹香はいつも通り学校に来た。
もっと休んでもいいんじゃないかって思ったけど…。


きっと…ダメなんだろうな。
親父に行かされたんだろな…。


結局…こんな事が起きても…家の事情が優先か…。
芹香は…どんな気持ちなのだろうか…。




「おはよう。芹香…大丈夫か?」


「おはよう。大丈夫だよ」


ニコッと微笑む君。
君の微笑みが…すげえ痛い…。
目を合わそうともしない…。




「今日…部活終わったら一緒に帰ろうな」


「あ…ごめん…。今日は部活行かないから…。まだ…痛くて…」


「…そっか……。じゃあ俺も行かない。一緒に帰ろうな。俺、掃除当番だからさ。絶対に待ってろよ?」


「ん~……わかった…」




少し考えた後納得した君。
俺は分かってるよ。
君が必死な事。


本当は…話す事もつらいんだよな。
でもな…今話さなきゃ
前に進めないから…。


出来る限りは協力するから
頑張ろうな…。


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