心も体も今すぐ壊して
―――ガタンッ―――
事件があってから五日目。
机に突き飛ばされたのは愛美だった。
目の前には泣きながら愛美に馬乗りになり、胸倉を掴んでれ芹香がいる。
「あんたっ!!最低だよっ!!何が楽しいのっ?!ふざけんなぁっ!!!」
顔を真っ赤にして怒りに狂った芹香が愛美の顔面をおもいっきり殴った…。
「ちょっ。芹香っ!!!」
俺は芹香の後ろから腕を掴み、愛美から降ろそうと引っ張る。
芹香は興奮していてすごい力で暴れる。
「ヒクッ…ヒクッ…あんたも同じ事してやろうか?!私みたいにしてやろうか?!」
「芹香っ!!落ち着けって!!」
俺は力を入れて芹香を押さえた。
何があったのかさっぱり分かんねぇ。
愛美はただ芹香に怯えて鼻血を出しながら泣いてる。
「おまえら…何やってんだ!!」
まずい…先生が来た。
今の状況なら…どんな理由であれ、芹香が悪者になる。
当然の事…その日は芹香は親父と共に早退した…。
俺は気になって、学校が終わると芹香の家へと向かった。