心も体も今すぐ壊して


俺は芹香の家の前で立って居た。
インターホン鳴らそうかどうしようか、迷って居た…。


その時…


玄関が開くとすごい勢いで芹香が飛び出して来た。




「芹香っ!!待ちなさいっ!!」




親父の声が聞こえる。
芹香は俺に目もくれず、すごい勢いで走って行く。


俺は咄嗟に追いかけた。
今…芹香を一人にしちゃいけないって気がしたから…。


小さな公園に着くと、芹香は泣きながら俺を見た。
大粒の涙を零しながら小さく口を開き話し始めた…。


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