心も体も今すぐ壊して


……待てよ…。
愛美の彼氏…確か…大学生だった様な…。
もしかして…彼氏か…?




「…何で…ヒクッ…何でお金を渡さなきゃいけないのっ?!」


「……芹香」


「被害者は私なのにっ!!!ヒクッ…何でっ!!何でよぉっ!!!」




芹香は…爆発してしまった…。
堪えて居た気持ちが…溢れ出たんだな…。




「ヒクッ…お金で解決してほしくないのに!!!家の事情も分かるよ?!だけどっ」


「……………」


「だけど……私だって…傷ついてるよっ!!!何で分かってくれないの!!…ヒクッ…乱暴されたのは私なのにっ!!!!」


「芹香っ!!」




俺は咄嗟に芹香を抱きしめてた。
身も心もボロボロで、今にも壊れてしまいそうな芹香…。


でも…ごめん…芹香。
俺は…。
こんな君でさえも…可愛いと思ってる。


この時俺は誓った…。
例え…彼氏になれなくても…。
どんな形であれ、芹香の傍にいると。


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