心も体も今すぐ壊して
「颯斗…何か…あるの?」
「嫌。何でもねぇよ?」
「嘘…ついてる…。何かあるんでしょ?顔を見れば分かるんだから」
「…さあな」
颯斗はキッチンへ行くと
飲み物を用意する。
…絶対…何かある…。
「ねぇ…颯斗…。私に言えない事なの…?」
「…芹香。アイツだけは…やめとけ。…悪い事は言わないから…」
「…どうして?理由を言ってくれなきゃ…分からないよ」
「………今は言えない」
颯斗は私を抱き寄せ力強く抱きしめる。
颯斗の肩が少し震えてる…。
「……颯斗…?」
「俺じゃ…ダメなのか…?」
…颯斗…もしかして…。
私の事…?
…気付かなかった…。
颯斗が、そんな風に思ってくれてたたなんて…。
今まで…颯斗は…どんな気持ちで…私の傍に居たのだろうか…。