心も体も今すぐ壊して


一本の電話が鳴り響く。


この番号は…お父さん…。
出たくないけど…急用かもしれない…。




「…はい。どうしたの?」


『芹香。真理子が倒れてな…』




真理子?
…お義母さんが……倒れたの?
…蓮達は…大丈夫?




「蓮達は…?」


『今、保育所へ預けてる。少しの間でいいから、二人を見てくれないか…?』




少しホッとした。
お父さんの久しぶりの声。


今…少し…参っちゃってて…。
だからかな…。


ほっとした。


< 172 / 321 >

この作品をシェア

pagetop