心も体も今すぐ壊して


ハンバーグを作っていた時、お父さんの秘書から連絡が入った。


お父さんが過労で倒れた…?


何で…お父さんまで…。
どうして…私の家族が…。




「お姉ちゃん…大丈夫?」


「ねーね~。ぶ~?」




蓮と陽が私の背中をトントンと優しく叩く。
ごめんね……蓮…陽…。
今は…私、頑張れない…。




「ぅ~…ヒクッ……蓮…陽……ヒクッ…ごめッ…ねッ…ごめっ…」




私は二人を抱きしめて泣いた。
久し振りに号泣した…。










暫く泣いたら落ち着き、蓮と陽にご飯を食べさせお風呂へ入ると二人を寝かせてリビングへ戻る。


正直…まいってる自分がいる…。
…だけど…誰も助けてはくれない。
自分で…乗り越えていかなきゃ…いけない…。


私は携帯を見つめた。
先生と…話しがしたい…。


メールでいいから…。
一言でいいから…先生の…言葉が欲しい。


私は携帯を握りしめ、文字を打ち…送信した…。


【先生、久し振りだね。元気?】



< 189 / 321 >

この作品をシェア

pagetop