心も体も今すぐ壊して


もうすぐクリスマスだから、イルミネーションがすごく綺麗。


クリスマスか…。
クリスマスは悠也と四人で過ごせるよね?


かじかむ手に息をかけて、暖めながら歩いていると、一本の大きなクリスマスツリーの前で立ち止まり見上げた。


微かに残る記憶。
小さい時にお母さんと二人でツリーに飾り付けをしてた記憶。


小さな小さなツリーに、小さな小さな飾りを付けるのが楽しくて…夢中になっていた記憶がある。


蓮と陽にも思い出を残してあげなきゃ。
私は足速にツリーを買いに行こうとした矢先…


目の前に悠也がいる?
これは偶然?
まさか、こんな所で会えるなんて。




「悠……―――」




私は悠也の名前を呼ぼうとしたけど思わず口を閉じた…。











何で…女の人と…いるの…?



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