心も体も今すぐ壊して
「だからそんなんじゃねぇよ」
「…だったら…どうして」
「………………」
「言ってくれなきゃ…分からないよ」
重苦しい沈黙が続くと悠也は私の手を取り体から離すと、振り返りじっと私を見つめる。
「…俺はな……――」
「うわぁぁんっ。お姉ちゃぁんっ」
ちょうどその時隣りの子供部屋から、蓮の泣き声が聞こえた。
また、怖い夢でもみたのかな。
今…大事な時なのに…。
「…行ってやれよ」
「…う、うん……」
私を寝室を出て子供部屋に行く。
この時私は…悠也のSOSに気付いてなかった…。