心も体も今すぐ壊して


「お姉ちゃん?どこ行くの?」




私は蓮と陽を迎えに行くと
二人の手を引き
お父さんのいる家へ向かった。




「お家に帰るんだよ」


「お家はあっちだよ?」




蓮は悠也と一緒に住んでた家の方向を指差し不思議そうに私を見る。




「…ごめんね……パパのいる家に帰る事になったんだよ…」


「お姉ちゃん…?どこか痛いの?泣かないで…」


「…え?…ううん。大丈夫だよ」


ダメダメ…。
蓮と陽の前で泣いちゃダメ…。


私はお姉ちゃんなんだから…
しっかりしなきゃ。



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