心も体も今すぐ壊して


『芹香?どした?』


「今から会えないかな」


『芹香から誘って来るなんて、珍しいじゃん。いいぜ、じゃあ、いつもの所で待ってるな』


「はぁーい」




電話を切ると私は駅へと向かった。


苛々する。
一人ではいたくない。
今日は亮と過ごそう。


財布を覗けば、五万入ってた。
バイトしてないのに五万…。


そう、これは親からのお小遣。
お小遣の使い道がなくて財布に入れっぱなしになってる。


両親はお小遣を沢山くれる。
きっと、私を外に出させる為。


家にいると都合が悪いから。
だから、お金をくれるの。
好きに使って来なさいって…。


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