心も体も今すぐ壊して
にしても…
危ない女だな。
普通じゃないのがよく分かる。
何一つ脅しがききやしねぇ…。
普通はびびったり震えたり…そういうのが女じゃね?
あの根性はどこから湧いてんだ。
さっぱり分からねぇ。
ま、俺には関係ないけどな。
全部アイツ自身だからな。
周りがとやかく言う事じゃねぇ事はわかってんだけどな。
―――夜の11時―――
「ね~ね~。悠~。明日家行ってもいい~?行ってみたいな~」
だるい…。
家=抱いてくれ。だな。
まぁ、やるぐらいならいいけどな。
美紀とは知り合って半年だしな。
まぁ、顔は悪くないし。
「ああ。来いよ」
「やった~。家行くの初めてだね~」
「…だな」
「じゃあまた、明日ね」
頬にキスをして俺から去って行く美紀。
何がそんな嬉しいのかさっぱり分かんねぇ…。