心も体も今すぐ壊して
「愛人の子ってね…中学の時に聞かされたの。しかもお父さんに…」
「……そうか」
「お母さんは私が幼い時事故で死んでしまったらしくて…それからは…親戚へとたらいわまし…」
先生は黙って聞いてくれてる。
「結局皆に受け入れられなくて、今の家に来たって感じかな」
「…そうか。若いのに苦労してんだな」
「う~ん。そうなのかな」
「依存が目覚めたのはいつから?」
「中学からだよ。すがりたいモノが、あったんじゃないかな。多分…」
「…そうか」
「さ…先生。一緒に寝よう?」
私は遠慮なくベッドへ入った。
泊まりなんて初めてだけど…大丈夫だよね。
「俺はここでいい」
ボスッっとソファーに寝そべる先生。
背中痛くなるのに。
わざわざソファで寝なくても…。
「先生。隣り空いてるよ?私、一番端で寝るから、先生もベッド使ってよ」
「…気にすんな。寝るぞ」
「……わかった。おやすみなさい」
「おやすみ」
私は瞳を閉じると
すぐに深い眠りについた。