[長編]年下の恋人
「そういえばさ。二年にすっげぇイケメンが転校してきたらしいぞ」
「へぇー」
「お前、全く興味ないだろ」
「うん」
そんなの当たり前。イケメンなんかどうでもいい。
わたしは祐司にしか興味ないもん。なんて、直接は言えないけど。
暫くしてから担任がやってきた。
始業式が行われるグラウンドへと行くように指示され、わたしは祐司と別れて瑞穂の元へ向かった。
「瑞穂!!行こ〜」
「うん!!」
「え!?むっちゃ元気じゃん!!瑞穂のことだからブラックオーラ丸出しかと思ったのに」
先程とは違い、すっごいご機嫌な瑞穂。なにかあったのかな。