Strawberry & Bitterlove
バシィ!!
突然、芦屋くんから引き剥がされて、気がついたら、誰かの胸の中にいた。
「か…課長…?」
な、んでこんなとこに…?
見上げるとすごい形相で課長は芦屋くんを睨んでいた。
「芦屋…お前…っ?!」
「諦めませんから。俺」
その一言だけを口にして。
芦屋くんはそのまま車に乗って退社してしまった。
「大丈夫か?」
そう言って課長は優しく私を抱き締めてきた。
でも、私は…。
「だ、大丈夫ですホントにご迷惑おかけしましたじゃあまた来週お疲れ様でした!!」
むりやりと言っていいほど課長の腕から逃れ、一気に別れの挨拶をし私は駅へ向かって全速力で駆け出した。