Strawberry & Bitterlove
知ってしまった。
そんな力だけでは守れないものがあるんだと。
私は、強くなんかなかったのだと。
ただ私は、強く在ろうとしていただけだったのだと。
本当は誰よりも弱かった。
そんな自分に失望して。
絶望して。
私は剣を置いた。
「ま、あっけなく挫折を味わったんですよ。そこから立ち直ろうともしなかったんです。私、ダメなヤツでしょ?」
「つまりお前はまだ立ち直れてないってことか?その挫折とやらから」
「…そう…ですね。その通りです」
「その挫折って男絡みか?」
ぶはっ!!
ななななんで!?
私、そんなこと言ってないじゃんっ!!