Strawberry & Bitterlove
No.18 猫を抱えたお姫様?
「このガキ…!!よくも…!!」
威勢よく私に殴りかかってくる男。
私の顔面を狙って拳が左から迫ってくる――けど、遅…っ。
こんなの目をつむってでもよけられるっつーの。
あんた、私がいた学生時代だと確実に瞬殺されてるわよ。
寸前で顔を傾け相手の拳を交わす。
空振りした男の腕を引っ込まれる前に引っ付かんで、そのまま背中に背負い、地面に叩きつけた。
ドガァ!!
叩きつけた拍子に土煙があがる。
ったく、最悪っ。
銭湯に行かなきゃならなくなったじゃないの!!
こっちは金欠だっつーのに!!
ちなみにうちは風呂がない。
何度も言うようにボロアパートなのだ。