Strawberry & Bitterlove
「あ、ありがとう!すみれちゃん。助けてくれて」
そう言って頭を下げる芦屋くん。
私は思いがけない行為に驚いてしまった。
なん…で…?
あんな暴走する私を見て、なんで笑顔でお礼なんか言えるわけ…?
「みんな…あんな私を見て、怖がって逃げていくやつばっかりなのに…。なんで…」
「でも、あれがホントのすみれちゃんじゃないことくらいわかってるし…。
それに、暴走することくらい誰にでもあるよ。俺だってこないだそうだったじゃん。すみれちゃんを怖がらせちゃってさ…。
それにさ…怖くはなかったよ。それどころか益々好きになっちゃったかな」
は、はぁ?
今ので!?
芦屋くん、頭のネジ、どっか飛んでんじゃないですか!?