Strawberry & Bitterlove
「課長、ニーナに会いにきたんですか?ライブ終わるにしたって…こんな状態で会えるわけないですよ」
そりゃお前の場合はな。
会場の人がいなくなるのを待ってから俺は関係者以外立ち入り禁止の扉の前にいた。
当然、扉の前にいたスタッフが俺たちの足を止める。
「すみませんが、ここから先は立ち入り禁止になっております」
「ええ。存じてますが、私たちはニーナの、新岡 撫子さんの知り合いでして。ぜひ彼女に一言お祝いの言葉を言いたいのですが…」
「知り合いと言ってもニーナ本人の許可がない限り、入れることはできません」
「なら確認を取ってきてもらえますか?撫子さんにすみれの彼氏が会いにきたと伝えて下されば即許可がでると思いますよ」
スタッフはしぶしぶ中に確認を取りに行ったが、一分もたたないうちに扉が開き中に招き入れてくれた。