Strawberry & Bitterlove
┣No.24.1 事の始まり
「え?またあったの?」
「そうなの。これで苺蘭(イチラン)学園だけでも15件目」
呟きながら撫子は険しい表情をする。
秋も深まった10月。
進路をどうしようか考え始めた高校2年のある日。
私は生徒会室に呼び出しをくらっていた。
別に私は校則に違反するようなことは何一つしていない……とは言い難いけど。
生徒会書記を務める親友・撫子の頼みで生徒会室に赴いていた。