Strawberry & Bitterlove
「どういう…意味…!?」
「簡単なことさ。俺には〝力〟があるってこと。俺の父は警視総監だしね。母はコンピューター会社の幹部。君なんてその気になれば一ひねりで潰せるってことだよ。あのボロい道場もね」
「そうやって…!!そうやって知聡を脅してきたのねあんたは!!」
「単純だったからね。彼は君の名前を出すと一発だった」
「…私の…名前!?」
「やれやれ。ホントに鈍いんだね君は。
普通、たかが幼なじみの為に心身を犠牲にしてまで守ろうとするヤツがどこにいる?
長倉くんにとって君は幼なじみなんかじゃない。それ以上だったんだよ。
彼は守りたかったんだよ。自分の好きな子をね。
だから君を守る為なら何でもやったんだ」
頭が…追いつかない。
知聡は私を守ろうとしてた?
好きな子って…。
幼なじみ以上って…っ?!
知聡があんなに追い詰められるまでこいつらのゲームに付き合わされていたのは、全部、全部…私を守る為…!?