Strawberry & Bitterlove
「私の為に言ってくれてるんだってことはわかる。でも揺るがないから。私の為を思うんだったらしばらくほっといてくれないかな?」
「……わかったわい」
――そして私は剣を置いた。
華はさ、太陽と土だけじゃ咲かないでしょ?
養分、つまり水がなきゃ。
華は咲けない。
私にとっての養分は、水は、知聡だったんだ。
知聡がいたから。
知聡が私を守ってくれたから。
私は今まで咲いてこれた。
だけど、水を失った華はもう枯れるだけ。
新しい水を与えなければ枯れ行くだけ。
「新しい水…か……」
そんな時が、いつか来るんだろうか―――。