Strawberry & Bitterlove
「由香と俺は幼なじみだったんだ。ガキん頃から一緒にいて…。それがお互い当たり前だったんだ。兄妹みたいな関係がずっと続いて。そんな時現れたのが、湖だった」
それからは。
もう当たり前にいられなくなった。
由香と過ごす時間はどんどん削られて。
由香が俺の手から離れていくのを日々感じた。
そんな中でようやく気づいた気持ち。
由香は失いたくない、自分にとってなくてはならないかけがえのない存在だったのだと。
「ま、つまりは俺が自分で自分の首を絞めてたってことだ。
ずっと気づかないふりをして。失くした時にやっと気づいた」
〝好き〟だったのだと――。
「……て、お前……!?」
「えっ?」