Strawberry & Bitterlove

「由香と俺は幼なじみだったんだ。ガキん頃から一緒にいて…。それがお互い当たり前だったんだ。兄妹みたいな関係がずっと続いて。そんな時現れたのが、湖だった」







それからは。





もう当たり前にいられなくなった。






由香と過ごす時間はどんどん削られて。






由香が俺の手から離れていくのを日々感じた。








そんな中でようやく気づいた気持ち。






由香は失いたくない、自分にとってなくてはならないかけがえのない存在だったのだと。









「ま、つまりは俺が自分で自分の首を絞めてたってことだ。
ずっと気づかないふりをして。失くした時にやっと気づいた」





〝好き〟だったのだと――。












「……て、お前……!?」



「えっ?」

< 73 / 378 >

この作品をシェア

pagetop