―MEMORY―
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僕は直ぐに病院へと向かった。
“彼女が倒れた”
胸が張り裂けそうに痛い。
僕は一心に彼女の身をあんじた。
病院に着き、彼女の病室の扉を開くと、彼女が僕を見ていた。
無事だったんだね。
僕は心の底から安堵した。
彼女が笑ってる。
あぁ、なんて幸せなのだろう。
けれど、お医者様は言う。
「あまり長くは持たないでしょう。後悔しないように……」
嘘でしょう?
あんなに優しい彼女が……
死ぬ?