―MEMORY―
汚れたMEMORY


僕達が幸せな毎日を過ごしていた時、それを無惨に壊す手紙が一通、僕宛に届いた。


君は泣いた。
泣いてすがった。


「行かないで!」


でも無理だよ。
君がそう言っても、これは御国からの命令。



“出兵命令”



あぁ、とうとう僕の元にも来たか。


周りの男は既にもう居ない。

この辺で残って居たのは僕だけ。



喜ぶべきなのかな?
やっと御国の為に生きれると、喜ぶべきなのかな?


君の泣き顔を見たら、行きたいだなんて、喜ぶだなんて、



――……出来ないよ

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